マイナス金利が与える住宅ローンへの影響とは?

2016年の1月に、日本銀行が突然、マイナス金利の導入を発表しました。

発表から約4年が経った現在でも、マイナス金利とはどのようなものであるのかを正確に理解していない人もいることでしょう。

そこで今回は、マイナス金利の基礎知識、また導入された理由と住宅ローンに与える影響について解説していきます。

マイナス金利とは

日本の銀行で預貯金をしたとき、わずかではありますが利息が付きます。

また、ローンを借りるときには、利息を付けて返済を行います。

利息とは、元金に対してパーセントがかかる金額のことで、このパーセンテージを金利と呼びます。

例えば、年間の金利(年利)が1%と決められた金融商品に100万円を預けたとき、1年後には1万円の利息が付きます。

この利息で増えた分が、プラスの金利です。

この金利がマイナスということは、年利がー1%であるとき、利息はー1万円となり、お金を預けているだけなのに、利息を取られ、お金が減ってしまうのです。

逆に万が一、お金を借りているローンの金利がマイナスであれば、借りている側なのに、利息をもらえることとなります。

実際に2016年に発表された、日銀のマイナス金利は、日銀にある金融機関の当座預金に対して行われるため、今のところ、私たちの預けている預貯金がマイナスになるわけではありません。

なぜマイナス金利が導入された?

ではなぜ、このマイナス金利が導入されたのでしょうか。

日本では、銀行などの金融機関は、保有している預金の一定割合以上の資金を日銀に預ける義務があります。

そのほか、金融機関がほかの金融機関や日銀、または国との取引の決済、個人や企業に支払う現金の支払い準備のための資金が当座預金に預けられています。

ここの一部に対して、マイナス金利が導入されたのです。

ここに預けていても、金利がマイナスだと、資金を減らしていくだけなため、銀行側からすると預けるよりも、企業や個人に対して貸出しをする方が良くなるのです。

これを機に、積極的に貸し出しをするところも増えたといわれています。

この制度をきっかけに、世の中に流れるお金が増え、経済が活性化することが主な狙いです。

住宅ローンに与える影響とは?

ではつぎに、住宅ローンに与える影響についてお話します。

世の中的には、銀行の定期預金の金利が下がり、証券会社で取り扱っているMMFの販売が停止など、身近なところにも影響が出ました。

これらの要因は、主に10年国債の利回りの低下だと言われています。

10年国債の利回りは、マイナス金利が発表された頃から下がり始め、2月9日には初のマイナスを記録し、2月25日の段階で-0.056%となりました。

では、住宅ローンの金利はどう影響を受けるのでしょうか。

住宅ローンの金利は、ある指標を基に影響を受けます。

固定金利型は主に10年国債の利回り、変動金利型は政策金利です。

詳しくはこちらを参考にしてみてください。

住宅ローン3つの金利タイプ

住宅ローンの金利の決まり方とは

直接的に影響を受けるのは、10年固定や30年・35年といった全期間固定、長期固定金利のものです。

各金融機関は、その月の金利を月の最初の営業日に発表をします。

発表直後の2016年の2月には、月の途中に金利の引き下げをしたところもありました。

10年国債の利回りが低下するばするほど、長期固定の金利は連動して下がるということです。

また、欧米では住宅ローンの金利がマイナスになっています。

しかし現状は、日本ではそうなることは考えにくいと予想されています。

マイナス金利の発表前から、各金融機関による金利の引き下げ合戦があり、既に超低金利なのです。

現在は導入から時間が経っているため、今よりも更に金利が下がっていくことは考えにくいですが、現状維持の状態が続くことでしょう。

資産運用や保険への影響は

では、資産運用や保険へ与える影響についても考えていきましょう。

まずは資産運用についてです。

資産運用をするときに知っておきたいのは、【72の法則】です。

これは、預けた資金の元本が2倍になるまでにかかる年数を【72÷金利(%)】という計算式で知ることができる法則です。

ひと昔前の銀行金利は、8%ほどありました。

この頃であれば、「72÷8=9(年)」で9年あれば100万円が倍の200万円になりました。

しかし、現在は0.001%なため、元本が倍になるのに7.2万年かかる計算です。

もはや誰もこの長い期間を生きることはできません。

そう考えれば、資産運用をするときには、低金利の商品ではなく、投資信託や金利の変動する商品を選ぶこととなるでしょう。

つぎに、保険についてです。

貯蓄型の保険であれば、預金と同様にマイナス金利でメリットが減ります。

貯める機能を持つ保険は控え、掛け捨て型、保障だけのもの、または運用の視点を重視した米ドルによって、返ってくる資金が変動するものなどを組み合わせると良いでしょう。

日本経済の流れを把握しておこう

日本の経済を勉強するのであれば、マイナス金利については理解をしておきましょう。

特に、日銀は日本経済の中心にいる銀行であり、金融政策などの発表や政策の考案などもここが担っているため、ここの動向には常に注意を向けておく必要があります。

今後、私たちの預貯金に対してもマイナス金利が導入される可能性も十分にあるため、これからの日銀の動きに対してアンテナを張っておきましょう。

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