景気悪化の不安で債券の格付けが変動する

景気が悪化したときは、債券にも影響が出ます。

景気悪化不安で格付けが変動します。

今回のような新型コロナウイルスによるコロナショックを受けて、債券にも影響がありました。

ここでは、このような状況下での債券の格付けの変動について解説をしていきます。

景気悪化の不安で格付けが変動する

景気悪化することは、過去にも何度もあり、大きな金融危機になった事例もいくつかあります。

そのような景気悪化による不安によって、株価、投資信託などの金融商品は暴落し、またその影響は債券にも及びます。

格下げによる景気悪化の恐れがある

新型コロナウイルスの感染拡大の打撃を受けて、国や信用格付けについて、急速に格下げが起きれば、景気を一段と下げる恐れがあると言われており、欧州連合(EU)の証券当局は、格付け機関に対して、信用格付けの格下げは慎重に行うべきだと考えを表明しました。

ここでいう「格付け」とは、民間の格付け機関が企業の財務などを分析し、債券の支払い能力を評価したものです。

債務とは、借金を返さなければいけない義務のことを意味し、要はお金をしっかりと返せる能力があるかどうかを客観的に評価しているのが信用格付けです。

融資や債券は、お金を貸す側の債権者と借りる側の債務者との間で、将来の決まった期日に決まった利息を支払い、元本を返済する契約が前提になります。

この契約が無事に履行されれば問題はありませんが、履行できない場合には、貸している側は被害を受けることとなります。

決められた日(償還日)にお金が払われないときや、元本や利息の額を減らされるなどの事態があった場合は、契約違反となり、これを「債務不履行(デフォルト)」といいます。

デフォルトは、国、地方自治体、企業などの貸し付けた相手の財務状況が悪化し、支払いが難しくなったときに起きます。

これは、必ずしも破綻や倒産とは同じものではありません。

「格付け」はこのデフォルトの可能性がどれくらいあるのかをアルファベットの記号で表したもので、格付け機関が独自に企業の業績や経営に関するデータを調査して債券の信用度を評価します。

格付けをする期間は、債券を発行する企業とは独立した立場から企業の債券を分析し、その評価情報を販売する業務を担っています。

一般的に、格付けが高いほど利回りは低く、低いほど利回りが高くなります。

格付けの低い債券は、デフォルトリスクが大きく、高めの利回りを設定しないと買い手がいなくなってしまうため、利回りを高く設定しているのです。

格付けの変更次第で債券投資に暗雲が?

今回のコロナの感染拡大がこれからも広がり、長期化すれば、国債などに限らず、一般企業が発行する社責などにも格下げの影響が出ると考えられています。

日本ではコロナショックの影響を受けて、事業機会を失ってしまった企業の業績の下方修正が相次いでおり、日産自動車やトヨタ自動車などの計10社の格下げが行われました。

まとめ

これからもコロナが経済活動に影響を与え続ければ、企業は赤字や業績不振になり、債券市場でも格下げされる企業が増える可能性があります。

この事態を一次的な収益の悪化と考え、格下げされて利回りが高くなることは、投資のチャンスとも言えます。

このときには、債券の発行体の将来性を見ると良いでしょう。

また、企業の基礎体力も重要なポイントとなります。

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