あなたは仮想通貨を知っていますか?
仮想通貨と聞くと、イコールビットコインだと思っている人もいることでしょう。
仮想通貨の中で最も有名なのがビットコインです。
では、世間的にもよく耳にするビットコインとは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、ビットコインの基礎知識について解説していきます。
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は、仮想通貨(暗号資産)のひとつで、世界的に最も時価総額が高い仮想通貨です。
つまり、仮想通貨と言えば「ビットコイン」という知名度の広がり方をしているため、「仮想通貨=ビットコイン」という間違った認識をしている人が多くいます。
しかし、ビットコインはあくまで仮想通貨のひとつであり、ビットコイン以外にも仮想通貨は沢山存在しています。
また、ビットコインは発行枚数が2100万枚に上限が設定されています。
そのうち85%ほどが既に発行・流通しており、残りの15%はマイニングによって、これから順次発行されていきます。
仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨とは、主にインターネット上で流通している、国や政府などの管理者を持たない、電子的な方法によって記録されている財産的価値のことです。
仮想通貨の多くは、ブロックチェーンという技術を基に作られています。
ビットコインの歴史
ここからは、ビットコインの歴史について見ていきます。
ビットコインは、仮想通貨のなかで最初に作られたのがビットコインです。
ビットコインは、「サトシ・ナカモト」と名乗る人物がネット上に「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文を公開したところから始まりました。
この論文は、ビットコインという今までにない新しい財産的価値を提唱している内容の論文でした。
この論文はネット上に匿名で発表されたため、「サトシ・ナカモト」がどこの誰なのかは、いまだに明らかになっていません。
ビットコインの仕組み
ビットコインの発行上限は、2140年までに2,100万枚と設定されており、法定通貨とは異なり、中央銀行や国のような管理者が存在しません。
ビットコインのしくみには、取扱い業者同士による「ピア・トゥー・ピア」という方式が採用されており、ユーザー同士で取引情報が管理されています。
ビットコインの獲得するための方法はふたつあります。
- 採掘(マイニング):高度なプログラムで計算を行い新規発行分の報酬を獲得
- 仮想通貨取引所と呼ばれる仮想通貨の交換業者を利用して法定通貨と交換
ビットコインの利用方法
ここからは、ビットコインの利用方法について解説していきます。
最初に、スマホやパソコンにウォレットと呼ばれる仮想通貨の財布や専用のプログラムをインストールして作成します。
ウォレットは、一般の銀行口座のように、口座番号のような「ビットコインアドレス」という英数字が組み合わさったものを持っています。
このアドレス同士での送金履歴は公開されますが、ウォレットの持ち主を特定できるような個人情報は公開されないため、匿名性の高いやり取りができます。
また、取引データは暗号化され、ブロックごとに記録されます。
ブロックチェーンというしくみは、ブロックがチェーンのように繋がっていき、取引に関わる人が分散して保存するしくみのことです。
ブロックチェーンは、大規模な中央コンピュータが必要なく低コストに運用できるというメリットがあることから、様々な産業に転用されることが期待されています。
ビットコインのメリット
ビットコインのメリットについても見ていきましょう。
・金融機関の仲介不要
法定通貨を送金する場合、間に銀行などの金融機関が仲介に入るため、一定の時間がかかることがあります。
また、金融機関の営業日の都合などにも左右されます。
一方でビットコインは、金融機関の仲介がいらず、相手と直接的なやりとりが可能となります。
・仲介手数料なし
金融機関の仲介がないということは、仲介業者に支払う手数料がなくなるということです。
そのため、コストを削減できるというメリットになります。
ビットコインのデメリット
つぎに、ビットコインのデメリットを見ていきます。
・価格変動が激しい
ビットコインは、株やFXと同じように価格が変動します。
また、価格の変動が激しく動くことがあります。
そのため、投資対象として資産運用をするときには、負けるリスクが伴います。
・決算手段としての汎用性が低い
決済手段としての汎用性が低いというデメリットがあります。
ビットコインを使ってモノやサービスを買える場所は限られています。
この先、ビットコインの普及が進んでいくにつれて、徐々に解消されていくデメリットではありますが、現状ではまだまだデメリットと言えます。
まとめ
ビットコインは、仮想通貨の代表的な通貨です。
仮想通貨を理解するためには、ビットコインの特徴やしくみを理解することが早いと言えます。
これから先、どんどん普及していくことが予想されるビットコインの基礎知識は、投資として利用するしないに関わらず、今後の世の中の通貨として主流になる可能性があるため、知っておくと良いでしょう。
また、決済サービスを提供している大手企業のペイパルが、決済手段としてビットコインを導入することを発表したことによって、さらに注目を集めています。