ソーシャルボンド(社会貢献債)とは

あなたは「ソーシャルボンド」という言葉を知っていますか?

一般的にあまり馴染みのない言葉だという人も多いことでしょう。

ここでは、ソーシャルボンドについて解説していきます。

ソーシャルボンド(社会貢献債)とは

ソーシャルボンドとは、社会貢献債という意味の言葉で、社会的な課題に取り組むプロジェクトのための資金調達をするために発行される債券のことを指します。

ただし、社会的な課題を解決するために発行される債券のすべてがソーシャルボンドと呼ばれるわけではありません。

ソーシャルボンドと呼ばれるのは、ICMA(国際資本市場協会)が定めた定義と原則に則って発行され、第三者評価機関から、4つのソーシャルボンド原則の要素に適合していると認められたもののみです。

ソーシャルボンド原則

ソーシャルボンド原則とは、市場の秩序ある発展を促進する目的を基に、ICMAが制定したもので、自主的な手続きに関するガイドラインは4つの要素で構成されています。

  • 調達資金の使途
  • プロジェクトの評価と選定のプロセス
  • 調達資金の管理
  • レポーティング

調達資金の使途

調達した資金がしっかりとソーシャルプロジェクトのために使われているのかどうかが重要となり、資金の使い道は、証券に係る法的書類に適切に記載する必要がある。

社会的な課題を解決するソーシャルプロジェクトの事業区分には以下のようなものがあります。

  • 基本的インフラ設備(例:飲料水、下水道、衛生設備、エネルギー)
  • 必要不可欠なサービスへのアクセス(例: 健康、教育及び職業訓練、資金調達と金融サービス)
  • 手ごろな価格の住宅
  • 食糧の安全保障
  • 社会経済的向上とエンパワーメント

また、ソーシャルプロジェクトが対象としている人は以下のような人が挙げられます。

  • 貧困ライン以下で暮らしている人
  • 社会から取り残されている人、あるいはコミュニティ
  • 自然災害の罹災者を含む弱者グループ
  • 障害者
  • 移民難民
  • 十分な教育を受けていない人
  • 十分な行政サービスを受けられない人
  • 失業者

プロジェクトの評価と選定のプロセス

ソーシャルボンドの発行体は、投資家に対して以下の点を明確に伝える必要があります。

  • 社会的な目標
  • 発行体が対象のプロジェクトがソーシャルプロジェクトの事業区分に含まれるていると判断できるプロセス
  • 関連する適格性についてのクライテリア

調達資金の管理

ソーシャルボンドで調達された資金の手取金のすべて、または手取金と同じ程度の金額は、サブアカウントで管理される、もしくはサブポートフォリオに組み入れられるか、またはその他の適切な方法のいずれかにより追跡されます。

レポーティング

発行体は、資金の使途に関する情報を簡単に入手できる形で開示し、提供し続ける必要があり、また、その情報はすべての調達資金が充当されるまでの間は、年に一度は必ず更新し、かつ重要なことが起きたときには、随時開示をするべきである。

まとめ

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、概要だけでも理解しておくと、いざこの知識が必要になったときに役立ちます。

ソーシャルボンドに限らず、金融系の知識は身につけて無駄になることはないため、幅広く知識を深めていくと良いでしょう。

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