⑮インフレ・デフレとは|日本の景気が変化する

日本の景気の話題になるとよく聞くようになる言葉があります。

それは、インフレ・デフレという言葉です。

インフレーションとデフレーションの略語であり、景気が良いのか、悪いのかを表しています。

また、学校の社会の授業などでもこの言葉が出てくるため、多くの人は聞き慣れた言葉かと思います。

では、実際にこの言葉の意味とはどういった内容なのでしょうか。

学生時代に習ったことを、改めてここで正しく理解していきましょう。

インフレ・デフレとは?

まずは簡単に言葉の意味を説明します。

物価がどんどん上がっていくことをインフレと言い、逆に物価がどんどん下がっていくことをデフレと言います。

インフレのときは、物価が上がっていく分、お給料も上がります。

デフレのときは、物価が下がっていくと共にお給料も下がります。

どちらの状態であっても、生活や仕事になにかしらの影響があります。

ではここから、それぞれの言葉を詳しく解説していきます。

インフレーション

インフレとはインフレーションの略語で、いろいろなモノの値段がが上がり続ける状態のことを意味します。

この状態になるひとつの要因として、好景気であることが考えられます。

好景気になるとモノがよく売れるようになります。

また、人々の需要(ニーズ)が供給を上回る結果、モノの値段が上がっていきます。

それに合わさり、国民の給料や原材料の価格も上がっていき、どんどんとモノの値段が上がることになります。

景気が良くなることで起きるインフレは、人々のお給料が上がっていくことで、お金の消費量が上がり、企業の業績も上がるという景気の良い循環に繋がります。

お金の価値がどんどん下がる

モノの値段がどんどんと上がっていくということは、お金の価値がどんどんと下がっていくことを意味します。

ここで、例を挙げて説明していきます。

たとえば、10粒入りの100円のガムの値段が、わずか1週間で10倍の1000円になったとします。

今までは、100円で10個のガムを買える価値であったものが、同じ100円であるものの、たった1粒しか買えないことになります。

ようは、お金の価値が10分の1になってしまったということです。

このように、お金の価値が下がっていくと、お金を安心して使えなくなる人も増えていきます。

好景気になり、この状態になるのと同時にお給料も上がっていきますが、お金の価値が下がる分、感覚としては、損をしていると感じる人も少なくないでしょう。

ハイパーインフレ

ここまでの内容だけを見ていくと、国がインフレの状態の方が得をしているように感じるかもしれません。

しかし、インフレが進み過ぎてしまい、異常な状態になってしまう場合があります。

それは、戦後の時代のように、極端な物資不足が進み、モノの価値が異常にまでに上がってしまった場合に、経済そのものを破壊してしまう可能性があるのです。

このような状態を、ハイパーインフレと言います。

過去に日本では、第二次世界大戦後に、ハイパーインフレ状態になったことがあります。

デフレーション

つぎに、デフレについて解説していきます。

デフレーションの略語で、シンプルにインフレの逆の状態です。

景気が悪くなり、モノの売買やお金の消費量が下がり、モノが売れなくなる状態です。

また、会社は国民のお金の消費量が下がる分、売り上げを上げるためにも、モノの値段を下げなくてはいけなくなります。

モノの値段が下がり、安くなることは、通常であれば嬉しいことではあります。

しかしデフレの状態では、状況が変わってきます。

景気が悪化したことが原因になることがほとんどで、モノの値段が下がりはするものの、人々の給料も下がってしまいます。

そのため、お金を使う人が激減し、多くの人が節約に走ってしまいがちです。

その結果、さらにモノが売れなくなり、景気は悪くなり続けてしまいます。

このような状態を、デフレ・スパイラルと言います。

螺旋階段(らせんかいだん)のように、グルグルと落ち込んでいく状態を意味しています。(デフレ・スパイラルについては後ほど詳しく説明します)

景気が悪くなっている分、金融機関がローンや資金の貸し出しに対して意欲的ではなくなります。

その理由は、給料が下がっているために、個人の返済能力に不安を抱えてしまうからです。

その結果、企業も融資を受けにくくなるなど、経済活動が停滞してしまい、国の経済にも悪影響を与えます。

モノの価値がどんどん下がる

デフレでモノが売れにくくなるということは、企業はより商品を売るためにモノの価値をどんどん下げていくということです。

具体的な例を挙げていきます。

たとえば、来年の今日に、100万円する欲しい車を買おうと思い、お金を1年間貯めることにしたとします。

1年後、100万円を貯めることができ、いざ欲しかった車を買いに行ったところ50万円になっていました。

デフレのおかげで、欲しかった車が半分の金額で買えるようになり、他のモノを買うこともできる余裕が生まれ、喜びを感じます。

しかし、デフレであることから、勤めている会社の業績や売り上げが悪くなり、自分の毎月の給料が減らされていました。

給料が下がったことで、危機感を感じ、車は購入したけれど、残ったお金は無駄遣いせずに貯金することにしました。

また、モノの値段が今後も下がっていくのではないかと感じ、もう少し下がってから買い物をしようという考えまで持つようになります。

この例えのような人が増えていく結果、モノはさらに売れなくなり、どんどんとモノの価値が下がっていくのです。

デフレ・スパイラル

今までの内容のように、モノの値段がどんどん下がっていくと、人々はモノが安く売られていることに慣れてしまいます。

そのため、先ほどの例えのように、値段がもっと下がるまで待とうとするという「買い控え」が起こってしまいます。

その結果、企業の業績が落ち、社員の給料が減り、消費が減り、さらに企業の売り上げが落ちるという状態が続きます。

これがとめどなく繰り返される悪い循環のことをデフレ・スパイラル=負のスパイラルと呼びます。

日本は最近まで、長い期間デフレの状態であったと言えます。

牛丼屋さんやファーストフード店などの飲食店をメインに、低価格競争が激しく行われていました。

そこから日本は、この状態から何とか抜け出そうとさまざまな対策をしています。

理想的なバランスとは

実際には、どちらも極端なケースになってしまうのは非常に大変な事態になってしまうので、望ましくありません。

しいて理想を言うのであれば、ゆるやかにインフレに近づいていくイメージで、物価が少しづつ上がり、それと同時にもらえる賃料が徐々に上がっていくことかもしれません。

どちらの状況になっても、企業の業績には、大きな影響を与えるため、どちらかに極端に振れてしまうことがないのも理想的と言えるのかもしれません。

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