投資の都市伝説「アノマリー分析」とは

株価の相場の動きを分析する分析方法は大きく分けて3つ存在します。

それは、「テクニカル分析」「ファンダメンタルズ分析」と「アノマリー分析」です。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、しっかりとした根拠を基に分析をする方法ですが、アノマリー分析は根拠がない、一種の都市伝説のような分析方法です。

都市伝説のような存在ではありますが、多くの投資家が投資判断をするときに、このアノマリー分析を参考にしていたりします。

では、アノマリー分析とはどのような分析方法で、具体的にどのような分析が存在しているのかについて解説していきます。

アノマリー分析とは

アノマリーの言葉の意味は、元々ある法則や理論から逸脱している、説明できない事象などのことを指します。

聞き馴染みのある言葉で言えば、都市伝説であったり、オカルトなどという言葉が適した表現の言葉です。

根拠のある分析方法と異なる要素を持ち、明確な根拠がないにも関わらず、アノマリー分析の通りに相場が動くという現象がアノマリー分析です。

アノマリー分析が有効な理由

アノマリー分析の種類を紹介する前に、アノマリー分析が有効な理由について見ていきましょう。

投資家の動きが毎年同じであるため

理由のひとつとして挙げられるのは、機関投資家や有名投資家などの相場に大きな影響を与える投資家が、毎年同じような動きを取るところにあります。

どんな投資家であっても、新年度に銘柄を入れ替えたり、長期的な夏休みのために投資を手仕舞いにするなどという、それぞれにも事情があります。

そのため、年間を通して一定のタイミングで取引を行う傾向があるのです。

その結果、アノマリー通りに相場が動くのだと認識するのです。

アノマリーを信じる人が多いため

有名なアノマリーであれば、それを信じている人が多く、その通りに相場が動く傾向があります。

アノマリーに根拠がなくても、アノマリーを信じて取引をする投資家が多ければ、その分多くのお金の流れが生まれ、アノマリー通りに市場が動くのです。

どんなアノマリーが存在する?

では、実際にどのようなアノマリーが存在するのでしょうか。

ここでは、比較的有名な5つのアノマリーをご紹介します。

1月株高

1月は株価が上がりやすい傾向があります。

その理由は、税金対策のために年末までに売りが出しつくされたり、年明けに新たに投資資金が市場に流れ始めるからです。

また、1月の値動きがその年1年間の値動きを左右すると言われており、1月の相場状況は多くの投資家が注目するときでもあります。

夏枯れ相場

夏は、海やプール、夏季休暇、旅行、お盆休みなどが重なり、市場に参加する人が激減することからこの名前が付けられました。

主に、8月の株式相場に対して使われるアノマリーです。

この時期は、機関投資家も夏休みを取るため、株価の動きが落ち着きます。

市場に参加する人が少ないということは、取引量が減るということで、取引量が減れば相場は多少の材料で株価が大きく上下します。

株価の動きが激しくなるということは、その分リスクが高いということです。

Sell in May(セルインメイ)

「Sell in May(セルインメイ)」とは、5月以降の相場は株価が下がり気味の状態になるというアノマリーです。

この言葉は、アメリカの金融の街、ウォール街の格言として広く知られており、「Sell in May and go away」として世界的に知られているアノマリーです。

基本的に5月~9月までの株価は下がり気味になり、10月~4月は株価が上がりやすくなる傾向があります。

歴史的な出来事を見ると、5月~9月には、71年8月のニクソンショック、97年7月のアジア通貨危機、98年8月のロシア通貨危機、2008年9月のリーマンショックなど、世界的な金融危機になりうる事件が起きたのは期間が多いとされています。

サザエさん効果

国民的アニメのサザエさんにもアノマリーが存在します。

サザエさんの視聴率が高いと株価は下がり、視聴率が低いと株価は上がるというアノマリーです。

「本当にそんなことが起きるの?」と疑問に思う人もいると思いますが、実はちゃんとした理屈があります。

それは、日曜日の夕方に放送されているアニメであるため、「視聴率が高い=家で過ごしている人が多く消費行動が控えめ」、一方で「視聴率が低い=外出している人が多く消費活動が盛ん」と考えられているのです。

オリンピック

オリンピック開催国の株価が上がるというアノマリーがあります。

ただ、このアノマリーは他のアノマリーと比較して、オリンピックが開催されることによって、公共事業の増加や観光客の消費などの要因で経済の動きが活発になるため、具体的な根拠があります。

そのため、あまりアノマリーとは呼べないかもしれません。

日本では、2020年に行われる予定であった東京オリンピックが、今年2021年に開催が延長されました。

ただ、現状はコロナウイルスの動向が未だに読めず、開催が順調に行われるのかどうかは未だ明確になっていません。

そのため、このアノマリーが有効になるのかどうかも未だ予測ができない状況と言えます。

根拠がないことを念頭に置いておこう

有名なアノマリーだからといっても、根拠がないことに違いはありません。

根拠がないということは、それに従って投資をした結果負けてしまっても、文句は言えないということです。

投資での損失は、すべて自分の責任であり、根拠がないアノマリーを信じて投資をして負けたとしても自分の責任です。

アノマリー分析を基に投資をするのであれば、根拠がないことを念頭に置き、負けても仕方がないという考えで投資をするようにしましょう。

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