㉝【ひらがなにするとかわいい?】べんちゃーきゃぴたるってなに?

企業家にとって、1番最初の難関となるのが資金を集めることです。

また、資金はそんなにカンタンに集めることは難しいとされています。

自己資金で、開業のために必要な金額を貯めることも難しいと言えます。

近年では、クラウドファンディングという資金を集める方法が話題となっていますが、そのクラウドファンディングが目立つようになる前から存在しているのがベンチャーキャピタルです。

ひらがなにするとかわいらしい文字の並びになりますが、この存在について質問をしてみると「このようなものがあるのを知らなかった」、「知っていてもあまり詳しくは分らない」という声をよく聞きます。

そこで今回は、資金集めのための手段として存在する、ベンチャーキャピタルとはどんなしくみのものであるのか、そのメリット・デメリットについて解説していきます。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタル(VC)とは、まだ上場していない高い成長が期待できる企業に対して、成長のために必要なお金をエクイティ(株式)投資の形で提供するものです。

この投資は、会社や金融機関などからの出資を受けてできたファンドを通して行います。

その企業の将来性が、どれだけ期待できるのかを事細かく調査をし、判断します。

その企業のサービスの評価や技術力、財務状況の分析のみならず、実際に経営者と面談を複数回繰り返し、将来展望などについて話をします。

投資した後は、その企業の価値を上げるために、資金面、人材紹介、国内外の販路の開拓、M&Aの検討などをおこない、経営に深く関わっていきます。

過去にVCから資金を受け、著しい成長をしてきた企業はいくつも存在し、アメリカでは、インテル、マイクロソフト、アップル、グーグル、フェイスブックなどの世界を代表する有名企業がまさにそれです。

投資の種類

株式投資は、上場株式と未上場株式(プライベートエクイティ)に分けることができます。

上場企業の株式であれば、証券取引所で売り買いができます。

しかし未上場企業の場合は、取引所では取引ができず、当事者同士でのやり取りをします。

上場している企業であれば、基本的に財務状況や経営方針などの情報が開示されています。

そのため、判断材料となる情報集めがある程度カンタンにできます。

逆に、まだ上場をしていなければ、さまざまな情報を公開する義務がないため、情報を知りたい場合は、直接経営者から情報を集めにいかないといけません。

また、プライベートエクイティは、企業のステージによって複数の種類に分かれています。

【インキュベーション投資 】

大学や研究機関からできる最先端の研究成果を事業化を目指している企業に投資です。

【ベンチャー投資】

すべての業界や分野が対象となる、これから急成長を期待できるベンチャー企業に投資をします。

【バイアウト投資】

グループ再編などにより、事業が分離したときにその買収と事業承継などが対象の投資です。

【再生投資】

豊富な経営資源を持ちつつも、経営不振になってしまった企業の再生に対して投資をするものです。

プライベートエクイティ

これは、成長する伸びしろはあっても、何かしらの理由で、満足に成長しきれていない企業に投資をすることで、企業価値を高めてから他社への売るなどのファイナンシャルリターンの獲得を狙うビジネスのことを言います。

だいたい、3~5年ほどで企業を手放すことを前提としています。

また、出元によって『ファンド(複数の人から集めた資金+自己資金+ローン)』、『プリンシパル(自己資金+ローン)』などと分類されたりします。

VCのしくみ

VCは、8つの手順で行われます。

1.ファンドの組成

VCがファンドを組み立て、管理・運営をします

2.出資

作り上げたファンドへ出資してくれる人を募集し、賛同してくれた人たちが出資をします。

これにより、投資に必要なお金を確保します。

3.ベンチャー企業への接触・審査

VCが、さまざまな手段を使ってベンチャー企業にアプローチし、投資をする価値があるかどうかを審査します。

4.投資する

審査を無事通過したベンチャー企業に、ファンドで集まった資金を投げます。

5.育成支援・情報提供

基本的には、投資をしたベンチャー企業の育成支援は、VCがやります。

また、その過程の中で、情報提供をしていきます。

6.EXIT

EXIT(出口)と呼び、その企業が上場したタイミングなどで、ファンドの持っている株式を売り、手放します。

7.資金回収

その株式を売る行為などによって、資金回収をします。

8.分配

回収したお金を出資者に分配します。

これを見て分かるように、VCは『ファンドの運営責任者』と言えます。

そのため、ファンドのリターンをより大きくすることが要求されます。

また、投資をした企業がファンドの期限が迫ってきても、なかなか上場ができないときには、ファンドで持っている企業の株式を、発行会社や経営陣、第三者などに売ることで、資金を回収することもあります。

上場できなかったときは、それなりの責任があることを把握した上で、VCからの資金を集めると良いでしょう。

VCのメリット・デメリット

つぎに、VCのメリット・デメリットを知っていきましょう。

メリット

・資金が得られる

ベンチャー企業であれば、資金が得られるかどうかは重要です。

・名声が得られる

良いアイディアがあっても、誰も知らないままでは、成功を収めることはできません。

VCから出資を受けることは、事業内容に魅力があると世の中にアピールすることができます。

・ネットワークを広げられる

VCは、起業家や企業、投資家と繋がりを持つことができます。

その結果、ネットワークを活かすことができ、提携先を見つけることができるかもしれません。

・ノウハウを得られる

VCから役員などの人から、経営などの支援を受けます。

仮に、起業をした人が学生であった場合、社会経験が浅さいことから、失敗する可能性が高いことが想像できます。

その失敗を未然に防ぐためにも、第三者の意見をもらい、事業の見直し、成長へと繋げることができます。

デメリット

・出資者の意向に従う必要がある

出資者から派遣される役員から、経営についてのさまざまな注文をされます。

それによって、ときに自分がイメージしている経営プランと異なる意見が来る場合があり、対立をしてしまう可能性があります。

対立が起きたとしても、お金を貸りている側なので、反論するわけにもいかない難しさがあります。

このように、自分のやりたい事が満足にできず、内容そのものを根本的に変更しなくてはいけなくなる可能性があるのです。

・経営が上手くいかないと資金を早めに回収される

経営計画が上手くいかなくなると、資金回収を早めにされる可能性があります。

将来性を認められて、資金を提供してくれるしくみなため、お金を生み出す能力が下がったと判断されてしまうと、他の成長が期待できる企業に出資を切り替えてしまいます。

急に資金を回収されてしまうと、事業を続けていくことが苦しくなります。

・間接費用が多くかかる

資金調達を早めたいがために、焦って株式上場をしようとすると、逆に費用が多くかかり、返って経営が回らなくなるリスクがあります。

つまり、出資を受けている側は、上場の準備や上場後の維持にかかる一定の費用を用意しておく必要があると言われています。

このことから、企業としての資金の体力がないにも関わらず、VCを取り入れて上場を目指すことは、難しいのです。

資金調達は重要

開業のときに、資金調達をすることはとても重要なことです。

資金があれば、運転資金や設備、人件費に使うことができます。

コストが全くかからないビジネスを取り入れるのであれば、お金が必要ではないかもしれません。

しかし、ビジネスに資金はかからずとも、自分の生活のためのお金が必要です。

会社が軌道に乗り、安定した収益を得る土台を作るまでの資金の補填を考え、VCを取り入れてみるのもいいかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA