テレビやドラマ、ニュースなどで「マネーロンダリング」という言葉を聞いたことはありますか?
金融犯罪に多く使われる言葉ではありますが、実際にはどのような時に使われるのでしょうか。
聞いたことはあるという人やなんとなく知っているという人が多いと思われます。
銀行口座で口座開設を行うときや海外に送金をすると「送金の用途や資金の出どころ」を聞かれます。
あなたはこれを疑問に思ったことはありませんか?
今回はその疑問が解消するように、マネーロンダリングとはどのようなものであるのかを解説していきます。
マネーロンダリングとはなにか
マネーロンダリングとは、日本語に訳すと資金洗浄という意味を持つ言葉となります。
具体的には、麻薬や脱税など犯罪によって得た資金の出どころを分からなくするように、架空の銀行口座を利用して、次々に送金を繰り返したり、金券に変えたり、株や債券で取引をしたりします。
捜査機関からの差し押さえを逃れるために行われる行為です。
マネーロンダリングの手口とは
マネーロンダリングは、誰でも行うことができてしまうものです。
国連薬物犯罪事務所という場所の調査によれば、毎年約2兆2500億ドルもの資金洗浄が行われています。
これは、世界GDPの5%にもなります。
この資金洗浄とは、違法的に得たお金を正しい方法で稼いだかのように見せる方法です。
資金洗浄3つの段階
資金洗浄は3つの段階に分けられています。
段階や手段は複雑であり、複数存在します。
その中でも今回は代表的な物をご紹介していきます。
段階①:プレイスメント
これは、違法で手に入れたお金を通常の財務システムにお金を入れ込む段階です。
段階の中でも大量のお金を移動させるため、最も危険な段階でもあります。
方法はいくらでもありますが、手に入れたお金をローン返済で使用したり、ギャンブルで使ったりもします。
その中で、汚れたお金とキレイなお金を一緒にするときもあります。
段階②:レイヤリング
ここでは、出どころを分からなくするためにお金を移動させます。
やり手の中では、このことを海外の金融商品、企業、投資などに移転すると言います。
これは、何回も取引を行い、様々なジャンルで行われます。
段階③:インテグレーション
この段階では、合法的な資金源から貴人を回収をします。
例えば、芸術作品の購入や不動産の売却など複数あります。
マネーロンダリングの事例
マネーロンダリングの代表的な事例というのが、ドナルド・トランプ大統領の選挙対策本部長だったポール・マナフォートが起こした事件です。
マナフォートは、税金から逃れるために資金をオフショア口座に移動させ、そのお金を使ってアメリカ国内の高級不動産を購入したと言われています。
ですが、彼は不動産だけではなく、服や車、自宅の改装などの個人消費やサービスに変えたそうです。
これをすることによって、莫大な税金から逃れることができました。
彼が逮捕されてしまった理由は、単なる不運だと評論家は発言しています。
というのも、世界のマネーロンダリングを行っている99.9%は逮捕されずに、普段の皆さんと変わらず生活をしているからです。
金融系の知識は無駄にならない
マネーロンダリングは、合法的な行為ではないため、おすすめしません。
しかし、このような金融の知識を得るということは経済の仕組みを知ることに繋がります。
そうすることによって、自分自身の生活に約立てることができる知識ともなります。
脱税ではなく、節税の方法や資産形成の方法、運用方法なども数多く存在します。
このような知識を優先的に身に付け、無駄にならない知識を得るように日ごろから意識していきましょう。
特に金融系は、あなたの生活に直結します。
金融系と聞けは難しいイメージがあるとは思いますが、理解を深めれば、点と点が繋がり、理解するスピードが上がっていきます。
今の生活をより良くするためにも、将来をより豊かにするためにも、金融系の知識に触れる機会を増やしていきましょう。